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白水社
グループ:Book
ランキング:323568
価格:¥ 1,575
ポイント:15 pt
発売日:2007-06
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カスタマーレビュー ![]()
人を上辺で見るのではなく、心の目で見られたら・・・・・。
(2007-11-02)
米国コネチカット在住の児童文学作家アボットが、ほんとうの勇気を問う感動作。どこにでもいそうな平凡な中学生トムが振り返る新学期の出来事の数々。マンガ本とおじさんの車コブラでトムの関心を惹きつける友達のジェフ、トムの憧れの的で頭の中で救出劇を空想する女の子コートニーやクラスメート達と過ごす毎日に、ある日ひとりの転校生がやってくる。先生は前もって、その女の子ジェシカが火事に遭って焼け爛れた顔を持っているとクラスの全員に告げて心の準備をさせる。ジェシカが来て教室中の空気が凍りつく。やがて過ぎる日々の中で、ジェシカへの中傷の噂話が囁かれる。授業で祈りの為に皆で手をつなぐ事になった時、全員注目の中トムはジェシカと手をつなぐが、ジェフは手をポケットから出さずに拒否する。病院へ治療で通院していて学校へ来ない日が多いジェシカの家へ、トムは先生からノートを届けるように頼まれる。ジェシカの部屋でいろんな話をして少しだけ分り合えて、父親とも話した後、トムは自分が彼女の立場だったらと生き続けようとする姿勢に圧倒されてしまう。ある日、ジェフがおじさんとコブラに乗ってトムの家へ迎えに来て乗せてもらうのだが、ジェフがジェシカの悪口を大声で叫ぶのを聞いた時トムの心の中で何かが壊れる。車を降りた足でジェシカの家へ向い、ジェシカに引っ越す事を告げられた時、トムは感極まって何もしてあげられなかった事を泣きながら謝る。自分も彼女を避けた他のみんなと一緒だと。ジェシカは気にしていない、高望みはしない、生きているのは良い事だと言って、お別れの時に二人は泣きながら抱き締めあう。
人は哀しいけれど外観で判断してしまう性を持っています。その壁を乗り越えるのは簡単ではなく物凄く勇気が必要です。取り戻せない過去を後悔しない為に、憐れまないで、目を背けないで、心の扉を開いて人として接する事ができたらと、深く考えさせられた一冊でした。
簡単なようで凄く勇気のいること
(2007-07-24)
あらすじから大火傷をおった女の子の話って分かっているからか、主人公トムベンダーの語りで始まってもいつその子が絡んでくるのか意識がそちらに向いてしまう。この本は大火傷の女の子ジェシカではなく、トムを主体にしたことで派手ではないが、人が人として考えるべき問題を浮き掘りにしている。
ジェシカが来る前にもページを割くことで、トムにどういう影響を与え分岐点になったかが後から見えてくるからだ。小六の子ども達にはどう扱っていいのか困る大火傷のジェシカに、露骨に嫌がる子もいるけれど、何か役に立ちたいと思いながら行動出来ない子もいる。トムはその後者のほうだ。で、その心は形にすることが出来るのか。
「ぼく、たいしたことしてないよ」(172頁)トムがコートニーに漏らしたこの一言が、トムの心の戸惑いを、人としての成長を現している。
簡単なようで凄く勇気のいることは、表面的な変化は見えにくい。だからつい人は逃げてしまうけど、勇気を振り絞って行動したとき心がどう変化してゆくのか、それが心をどう救うのかこの本から伝わってくる。

