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ぴあ
グループ:Book
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ポイント:14 pt
発売日:2008-08-09
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サッカー批評 issue40―季刊 (40) (双葉社スーパームック)
カスタマーレビュー ![]()
前園さんの言うとおり♪
(2008-10-13)
当時はCMにもバンバン出ていた前園。その人気はJリーグ発足からカズにつづき二人目のサッカー界のスターだった。未だなお奇跡と称されるブラジルからの勝利の後、短かったスポットライトのその後の人生は本当に苦労の連続だった。そんな彼を私は大好きだ。他の海外リーグで活躍する陰に隠れ、地味にブラジル・ポルトガル・ギリシア・韓国で戦ったことさえ知られていない、そんな彼のことをもっとしってほしい。そんな私が皆さんにお勧めする一冊。
もっと掘り下げられるはず
(2008-10-04)
良いインタヴューとは、好意が7割、挑発が3割、という話を聞いたことがあります。
この本は、他の選手本同様「挑発」が足りません。9:1の割合です。
前園は、その短い全盛期には光り輝いていた存在です。日本サッカーの将来そのものといっていい存在でした。その凋落の謎を誰もが惜しみ、その理由を知りたいと思っています。
その理由を「移籍が無効になったモチベーションの低下」でオチつけするには、なんとももったいない。それは金子達人が10年前にやってるしね。
後半の流浪のサッカー人生は、読んでいて辛くなる内容ですが、サッカー選手のキャリアと難しさを感じさせ、趣があります。
単行本程度の値段なら適正なコストパフォーマンスかも。
栄光の影
(2008-09-10)
28年振りのオリンピック出場を決めた男子サッカー日本キャプテン。2勝1分けながら決勝トーナメントに進めなかった現実は、まるでその後の彼のサッカー人生を象徴するかのようだった。練習を積んでも、劣悪な環境の近いチームで結果を出しても、かつての姿にはもどれない。彼自信の責任と言えばそれまでだが、全ての原因が彼にあると決めつけるのは安易かもしれない。彼の歩んだ、未成熟な日本サッカーの影の部分が描かれている。けして昔話ではなく今日でも多くのサッカー選手に影響をあたえる一冊かもしれない。
12年前に書かれた自伝『ドリブル』の続編
(2008-09-09)
この本をタイトルのように位置づけてよいだろう。双方ともに読むと、12年を隔てた前園本人の心境の変化がわかる。22歳の時は飛ぶ鳥を落とす勢いで天井はまだまだ上にあり、夢を実現しようとしている若者。いっぽう34歳になって夢の実現は叶わず、内省的に当時を振り返る現在。
やはりスペイン移籍が忘れられなかったか、という印象だ。私見だが、当時国内では天井まで来ていて、あのままJリーグにいても伸びないであろうことは感じていた。
メンタルの問題を抱えていたことも本人の口から語られている。局面の打開を期待されるアタッカーは得てしてエゴイストであって、チーム状況や、そのなかの自己をを客観的に捉えるという経験や訓練が乏しい選手がいる。ただ、前園がエゴ(=個性)を抑えて戦術要求のみをこなす選手であったらアトランタ出場はなかったであろうし、日本サッカー史上有数のアタッカー・前園もいなかっただろう。
日本サッカー界には‘アタッキング・サード’という問題が横たわっている。前園のような個性を曲げない選手をうまく取り込めなければ強化にとって明らかにマイナス。日本サッカー界への一提言とも受け取れる。
スペイン・ギリシャ移籍を模索していた頃(1999年)とKリーグ時代・セルビア移籍模索時(2003〜05年)は、情報が少なかったので前園本人のコメントとともに貴重だ。
この獰猛な目をしたドリブラーを、誰が潰したのか
(2008-08-20)
選手も、サポーターも、メディアも。誰もが信頼を寄せたキャプテンだった。誰もが魅了されたドリブラーだった。でも、彼が主役だった時間は短かった。中田英寿、小野伸二、中村俊輔と、取って代わる選手が次々と出てきたから、無責任な観戦者は徐々にゾノのことを忘れてしまった。
アトランタから12年経った北京五輪直前、表紙のあの野獣のような目を見たとき、「なぜゾノはつぶれてしまったのか」と、改めて疑問を抱いた。そして包み隠さず語られる前園自身の回顧、中田、城彰二、小倉隆史らの証言は、疑問を少しずつ晴らしてくれた。
「いざ、世界へ」という過渡期にあった日本サッカー界で、誰もゾノを守ることができなかった。これから世界に出ようという有望な若者を、前園と同じような苦難に直面させてはならない。『12年目の真実』は、そのためのある種の教材のようにも思える。

