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Wheeler Pub Inc
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レビュー(Amazon.co.jp)
ピューリッツァー賞受賞作家フランク・マコートの胸に迫る回想録。テーブルにほとんど食べ物がなく、靴やコートが贅沢品だった、過酷でありながら心に強く響くニューヨーク市とアイルランドのリムリックでの幼少時代を、マコートは生き生きと描き出す。想像を絶するような厳しい物語に優しいユーモアを添えるアイルランドなまりの心地よい口調が語るのは、一家のなけなしの金をいつも飲み代に変えてしまうろくでなし、それでも大好きだった、思い出の中の父親のこと。助けることができたはずの弟や妹を病気と飢えで失った悲しみ、プライドを捨てて物乞いをする母親、玄関前の道にまき散らされた汚水の悪臭。思春期を迎えるころになると、マコートは貧困に対する羞恥心、シェイクスピアの美、性の謎、容赦なく行く手を阻むアイルランドのカトリック教会の力を知るようになる。忘れ得ぬ人々や瞬間が書きとめられた、悲痛で力強いこの作品は、若さには回復力と決断力があることを証明している。
カスタマーレビュー ![]()
ヤンキー万歳!
(2008-04-19)
私含めアイルランドと英国の関係を知らない読者には厳しい箇所が出てくる。
あまりの貧困に妹達全てを失うかわいそうなところは涙を誘います。
後はまじめに書かれているので逆に思わず噴出すところもありましたねえ。
What is this stink?
と母親に怒られるところは爆笑でした。
最後の終わり方。
ヤンキー万歳!みたいなところが安易でいいです。
映画を観た後読みました。
(2007-07-20)
いったい何から書こうか?
まず、正直な話、英語で読むのに三ヶ月かかりました。
もともと私は読むのがおそいこともありますが、
英語は、あたかも、先生が生徒たちに自分のことを話して聞かせるように、
(多分、本当にそうだったんだろうと思う)
流れるように滔々としていて、居眠りしそうになる絶妙のタイミングで
ユーモアにあふれた著者の独り言があって、読み飛ばしてしまえばそれまでなんですが、
アイルランド独特の表現やスラング、地名や実在の著名人や、
出てくる文学作品やら何やら、
カトリックの教義やら、
調べてもいっそのこと見つからないなら、こだわることもなかったのに、
ついつい、しらべれば見つかってしまうから、ついつい。。。という感じでした。(笑)
同名映画のエンディングで原作があることを知り本書を買い求めました。
一ページ目のすごくパンチのきいたふたつのパラグラフを読んで、
すごくひかれて最後まで読むことに決めました。
読んだ感想は星5つです。
また、いくら世界大恐慌のNYで食べられなくなったからといって、
あろうことか何故もっと貧しいアイルランドくんだりまでもどる道をえらんだか、
映画では分かりにくかった部分も腑に落ちました。
三ヶ月も同じ本を持ち歩いていると(もちろん三ヶ月の間に読んだ本はこれだけではないのだけど)、
いろんな人と話す機会があって、
日本人とイングランド人とアイリッシュ系アメリカ人とユダヤ系アメリカ人と北欧人が
みんなして、とても良い本だよと、ぜひ早く読んでしまいなさいとはげましてくれました。
だから、きっと、アイルランドということがなくても、本書は読み応えのある本なんだと思いました。
「アンジェラの祈り」も読んで下さい!
(2005-02-05)
著者マコートの回想録であり自叙伝は、この作品「アンジェラの灰」と続編の「アンジェラの祈り」で完結する。しかし、実は続編が読まなければ、前編の題名の意味が理解できない。
誇り高き「父の教え」は、時代錯誤の滑稽劇でありながらも、少年マコートの精神主柱となる。また、生きるべく世間は常に少数負組み!正義を知りつつも、常に貧困と差別の被害者。精一杯生きた抜くことで、彼は生きる活路を見出す。
本著作(前編)では、一念奮起しニューヨークにたどり着きカルチャーショックを受けるまでが綴られている。後編の「私」に対し主人公は「僕」で描かれている。いわば、「立志編」です。終盤、罪に苛まれる彼を、グレゴリー神父が救済する。この救済なくして彼の人生は、好転することはなかったと信じます。彼に光が差した瞬間です。
誇り高き「父の教え」のついては、「アンジェラの祈り」を読んだ方と語りたい。そして、セルバンテス・ドストエフスキー・ガルシア=マルケスの著作も絡めつつ…
他人の人生をのぞいて、自分の人生を考える
(2004-07-10)
フランク少年の回想録。そう書いてしまうと、なんだかそれだけで、終わってしまうような気がするけれど、自分の親のくらいの年齢の著者の語りともいえる文章を読んでると、まさに親の話を聞いてるような気になった。そういえば、「昔は貧乏だった。でもみんながそうだったんだよ」っていってたかなと。
一人の少年が夢を持って、家族の愛を受けて、成長していく。読み終わった後に、自分の家族とこれまでの生きてきた道のりを考えて、勇気づけてくれたたくさんの人に感謝して、自分もこんなふうに、悩みながらでも強く生きていけるだろうかと思った。
アイルランドの冒涜、貧困に対する避難。賛否両論があったと言われているけど、この小説が描いていることはそんなことじゃないとわたしも思う。誰にでも当てはまるエピソードがつまった1人の人間の人生を描いている。
生きていく上で感じる故郷への葛藤と家族への思いを、笑えて泣ける素敵な文体で綴っている。わたしに英語が理解できれば、絶対に原書を読みたいと思った素敵な1冊だ。
貧困の意味するところ
(2004-03-26)
主人公(筆者)の成長がたいへんみずみずしい程に綴られている。
生活は困窮を極めているが、一生懸命に生きている。死がすぐそばにある環境の中で育ってゆく。気持ちの良い子供なのだと思う。
貧困とはこういうことなのかと、考えさせられた。メディア等から私たちが知る貧困者の生活はほんの一部でしかないということが分かった。撮影のカメラが去った後にも先にもお腹をすかせて物乞いをしなければ食べられない日がそのにはあるのだから。こうしている今もお腹のすいたお腹を満たそうと自分の硬くなった“かかと”を口にいれている子供がいると思うとなんとも言われぬ思いになる

